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阪神・淡路大震災では、かなり特異ともいうべき現象を見ることができた。それは、同じ地域であっても、地盤の状況によって、家に受けた損傷に明らかな違いが出たことである。わずか小川を隔てただけでも、一方の側の被害が対岸にくらべて際だって大きく出たところもあった。これは両岸の地盤の差によるものである。実際に耐震設計で一番恐いのがこの地盤のバラツキである。
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神戸全体を見ると、北東から南西に走る活断層のある六甲山沿いでは、幅1キロメートルほどの地域に被害が集中した。一方、沖積層である海岸側では、2キロから3キロと被害地域が広がっている。
これははっきりと地盤の違いによる振動の差をあらわしている。筆者が設計した山沿いの家の揺れ方と平地では状態がまったく違っていた。
その中でも、埋め立てられた土地では被害が大きく、とくに埋め立てられて時間の浅い土地、また、かって小川や堀だったところを埋め立てたような土地では、被害の程度がひどかった。
このように軟弱な地盤が恐いのはもちろんだが、それ以上に危険なのが、不整形の地盤である。これは、たとえば、半分が埋め土で半分が盛り土のような造成地や、かって半分が宅地で半分が田(ひどい場合は、小川や池などの場合もありうる)のような土地である。この不整形な地盤については別項でくわしく述べるが、軟弱地盤や不整形な土地に家を新築するのは元来極力避けたほうがよい。不幸にしてこうした地盤にすでに自宅が建っている場合は、補強が急務になってくる。