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自分の家がどういう地盤に乗っているかを知っておくことは、地震対策を考える上で非常に大切なことである。しかし、専門家でない一般の人が、これを読みとり、判断するのはそう簡単なことではない。以下にそのポイントを示しておきたい。
まず、その地域に昔から住んでいる人たちに、以前の地勢や造成による土地の様子の移り変わりなどについて、よく話を聞いておきたい。もちろん、仲介の不動産屋さんや土地の造成にかかわった施工業者から情報が得られれば、それにこしたことはない。もちろん、この場合はそういう業者の善意が前提になる。次に自分なりに宅地の周辺を歩きまわってみて、あたりの山や谷を観察することも大事である。こうすればその土地が平地だったのか、山を削ってつくったものか、あるいは埋め立てたものかについておおよその見当はつく。
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不安のあるときや、より詳しく知りたいときは、ボーリングによる調査が必要になってくる。専門の業者に依頼し、ふつうは5メートル、ていねいにやりたいときは10メートルの掘査を行う。これにかかる費用は、1本15万円から20万円ほどで、敷地の前後または左右2か所掘る。

いちばん問題になるのは、図Bのように、家の前の半分が埋め立てで、後ろが”地山”になった”不整形な土地”である。これは道路や鉄道など、都市全体の構造についてもあてはまる。埋土と”地山”では、家に対する振動の伝わりかたが違い、これがもっとも恐い。ときには、この両者の間に小規模の断層が生ずることもありえる。そうすると、この反動で、土砂崩れが起きたり、基礎を引きさくような力が加わり、構造物は大きなダメージをうけることになる。